
2009年10月30日
ものづくりのメモリー(17)秋刀魚焼いてます

秋といえば何かと話題の多い季節のはずです。実りの秋、行楽の秋、スポーツの秋、食欲の秋、装いの秋、芸術の秋、等々。ところが、こんなに色々なテーマがあるのに、衣類を除いてはそれをSLのものづくりに取り入れるのはなかなか難しいのです。
秋物商品として紅葉をテーマにしたもの、虫の音などを幾つかご紹介しましたが、この他にもどんどん作ってみたいですね。失敗作もあります。「お月見セット」と行って、ススキやお供えのお団子とともに、動いていく月や遠くの山の端までくっつけたものを創りましたが、これはSLの月と重なってしまいました。2セットくらいしか売れなかったですね。何より自分の土地がある人でないと設置できません。サンドでもいいけど、お供えの横に他の人が椰子の木とか変なアイテムを作ってしまえば、ムードぶち壊しですもんね。
今日は食欲に関したもので、秋刀魚を七輪で焼いているアイテムをご紹介しましょう。最初は秋刀魚も七輪もスカルプで作っていましたが、色の塗り分けが難しすぎるので、結局普通プリムで作りました。

工夫したところはリアルな網と炭が燃えているところです。炭は蚊取り線香やお風呂の釜で使った4コマ・アニメを使っています。明るさの異なる4つの赤い四角を横に並べたものをテクスチャーとして取り込み、それを炭に貼り付けて、スクリプトで一つずつの色を時間でずらせて表示するようにする仕組みです。それをループさせると実際に火が瞬いて見えるわけです。この手法は他にもいろんな作品に使っています。
秋刀魚は始めから秋刀魚の形のスカルプにしてしまうと、秋刀魚の写真をテクスチャーにして貼っても、真ん中に寄せ集まったような模様になってしまいうまくいきません。スカルプっていうのは、プリムを無理やり変形させて表示しているので、テクスチャーも変形してしまうからですね。
だから四角いプリムに普通にアルファチャネルで抜いた秋刀魚の写真を貼り付けた方がリアルに見えます。
これだけでは詰まらないので友達のKurokuroさんに団扇を持ってしゃがんで煽ぐアニメを作ってもらいました。団扇もついています。これで着物をきて庭先で秋刀魚を焼くとぴったり秋の風情です。パッケージでは浴衣になっていて、ちょっとズレてますね。秋刀魚から立ち上る煙もうまくできました。
猫のお友達のいる人でプレゼントにしてくれという人が結構いましたね。貴方もどうでしょうか?「秋刀魚を焼く猫」なんてSLにしかいませんね。
Posted by Sophiee Winkler at 10:36│Comments(0)
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